毎日入浴できる有難さ。

子供の頃、風呂に水を汲み入れ、薪をくべて五右衛門風呂を沸かすのが日課でした。
ポンプで風呂桶一杯の水を汲む面倒は、上水道の無い田舎では当たり前の事で、苦痛とは思いませんでしたが、 焚口の設計が良くなかったのか、太い木材を焼べることができず、粗朶や細い木片をつきっきりで投入しなければなりませんでした。
台所で使う湯は鍋で沸かしたり、竈と竈の間に取り付けた銅壷に柄杓で給水し、柄杓で汲み出す面倒さでしたが、冬の朝洗面器半分のぬるま湯は霜焼けの手には有難かったものです。
水道が普及し、太陽熱温水器が売り出されてからは、風呂炊きは追い焚きで済むようになりましたが、現在の蛇口をひねれば何時でも湯が出せる給湯器の有り難さは身にしみて感じます。
湯温の調節ができるガス給湯器が一般家庭に普及したのは何年前でしょうか。
夏の間、忙しい時はシャワーで済ませますが、湯船に全身を沈めてリラックスできる心地良さは何時でも熱湯が出せる給湯器があればこそと感謝しています。

オール電化について

家庭でオール電化のメリットを実現する上では、毎日使用する給湯をどうするのかといった点が課題でした。
従来の給湯器には、ガス、石油といった給湯器が普及していましたが、オール電化の流れを受け、電気温水器やエコキュートといった製品でお湯を沸かす仕組みが普及しました。
しかし、昨今の原発の停止によって電力料金の値上げが濃厚となっている現在においては、オール電化のメリット自体も薄くなってしまうといったことも考えられます。
そのため以前のように、石油やガスの給湯器の需要も増えてくる可能性があります。
ただ、家庭でも太陽光発電を導入することによって、オール電化の流れは断ち切れないといった意見も一方では見られます。
実際には太陽光発電の導入が、オール電化の各家庭に進んでいるかというと必ずしもそうとは言い切れない点があります。
太陽光発電を導入するためのコストがやはり高価であるということから、一部の家庭でしか進まない実態も見られるのです。
しかも、ガスや石油の給湯器の導入コストについても、電気温水器やエコキュートと較べると安いということもあり、一時的にはガスや石油の給湯器が以前のように普及する可能性もあります。
ちなみに、ガスや石油の給湯器のメリットには、水を貯めておけるタンク自体がないので、スペースを取らないで済むメリットがあります。